三石山〔みついしやま〕 (1,173m)

三石山より望む富士山

道程での眺望と稜線歩きが楽しい　山里の人々が守る、信仰の山

身延町大崩地区は、深い谷合いにある小さな集落で、三石山への登山口は、その集落の一番上の家の庭先にあります。目印は、登山口右側に立つ四季桜です。

標高 / 1,173m
所要時間 / 約6時間
難易度 / 中級

コースガイド

三石山コースガイド

段々に連なる茶畑の中を北へ登り、スズタケに覆われた椿草里との分岐を右に進みます。ここからは、南部町との町境尾根。10分ほどで三等三角点のある展望台に着くので、ひと休みして富士山や南アルプス、七面山、身延山などの眺望を存分に楽しみましょう。
さらに、この先しばらくは、眺望が楽しい稜線歩きです。次第に小さな上り下りを繰り返すようになり、岩も増えていくので、足元に注意して進みましょう。鎖2本とロープ一本が備えられた急登な鎖場を越えれば、比較的なだらかな道が続きます。
間もなく社殿に到着します。西隣に、山の名の由来ともなった三つの巨岩があります。麓の大崩集落では、古くからこの巨岩を信仰の対象として、大切に祀ってきたといいます。山頂は、社殿の背後です。自然林に囲まれて眺望はあまり期待できないですが、静けさのなか、心落ち着くひとときが過ごせそうです。