春を探しに出かけよう♪ 桜特集

吹く風があたたかくなってくると、気になり始める桜の便り
身延でも、たくさんの桜が開花のときを待っています。
頃は春。今年は身延へ、桜を愛でに出かけませんか？

 

歴史ある寺町に広がる春景色を求めて、桜咲く身延山へ

「東の吉野」とも称される、知る人ぞ知る桜の名所 身延町。その中心は、なんといっても身延山久遠寺です。
総門から始まり、久遠寺境内、西谷、御草庵跡へと咲き進む、華麗なしだれ桜。少し遅れて三門の八重桜や寺平のソメイヨシノも咲き誇り、身延のお山は春爛漫を迎えます。

寺町に春を告げる、総門の桜

身延山の玄関口であり、仏の世界への入り口ともなる総門。その前後に立つ二本のしだれ桜が開花すると、身延の町の人々は、今年も桜の季節がやってきたと思うそう。
威厳ある立派な門のかたわらで、風に揺れる可憐なしだれ桜。剛と柔とのコントラストが、趣ある春景色を作り出します。

壮大な伽藍を飾る、樹齢400年ともいわれる威厳あるしだれ桜

久遠寺境内には、樹齢400年を超えるとされるしだれ桜の巨木が二本あります。一本は、朱色の祖師堂の傍らの「妙法桜」、もう一本は仏殿の前の「瓔珞桜」。地面まで垂れ下がる枝々に無数の花を付け、盛大に咲き誇るさまは、圧巻のひとこと。壮大な伽藍に並ぶ歴史ある建物に彩りを添え、美しい風景を描き出します。
また、観桜期に菩提梯を登ると、頂上に近づくにつれ、しだれ桜を手前に従えた本堂が浮かび上がってきます。これもまた素晴らしい！思わず手を合わせたくなる、心揺るがす光景が広がります。

僧侶が行き交う宿坊街に登場する、壮大な桜絵巻

久遠寺の西側に広がる宿坊街“西谷”は、知る人ぞ知るしだれ桜の里。数多くの木々が一斉に咲き誇り、満開の日はもちろん、散りゆく桜吹雪の日も、得も言われぬ美しさで散策する人々を迎えてくれます。
ロープウェイに乗り、上空から眺めるのもおすすめです。周囲を囲む萌黄色の山々と、薄桃色に染まった山里が織りなす春ならではの風景を、心ゆくまで堪能できます。

日蓮聖人が眠るパワースポットに、悠然と咲き誇るしだれ桜の古木

身延山に入山した日蓮聖人が、弟子たちと共に晩年の9年間を過ごした久遠寺発祥の地。日蓮聖人の御廟所のある、深い緑と静寂に包まれた身延山随一の聖域であり、パワースポットです。
とりわけ、日蓮聖人がご入滅の折には、秋にも関わらず桜の花が一斉に花開いたと伝えられますが、日蓮聖人の御霊が眠る身延山の桜の季節には、しだれ桜の古木が悠然と咲き誇り、いつにもまして神聖な空気が漂います。

重厚な門を華麗に彩る、濃桃色の八重しだれ

参拝者を歓迎するかのように咲き誇る、三門左手のしだれ桜。少し遅れて手前の八重のしだれ桜も満開を迎え、薄桃色と、濃いピンク色の花々が、日本三大三門の一つとされる総ケヤキづくりの重厚な門を、華麗に彩ります。

大切な人と歩きたい！桜のトンネルが続く、久遠寺までの麗しの道

身延では珍しく、ソメイヨシノを楽しめる寺平。道路沿いにソメイヨシノの古木が並び、張り出した枝が花をつけると、そこはまるで桜のトンネル。満開の華やかさはもとより、散り際の桜吹雪も、おもわず息を飲む美しさです。
観桜期に無料で開放される身延山霊園の駐車場から久遠寺まで、坂を下ること10～15分。時期を同じくして東谷の桜も見ごろを迎えるので、回り道して立ち寄るのも一興です。
満開の桜を愛でながら、ゆっくり歩いてみてはいかがですか？

 

甘養亭河喜の「さくらのまんじゅう」

元祖みのぶまんじゅうでおなじみ、門内商店街にある甘養亭河喜には、久遠寺の桜が見ごろを迎える3月中旬～4月に、ピンク色をしたレアなみのぶまんじゅうが登場します。見た目もかわいらしい、この時期だけの限定品。ふわっとした皮と、塩漬けにした桜の葉が入った特製白あんの相性も抜群で、一口食むと、桜の香りが鼻に抜け、華やかな気持ちになれます。

 

身延山ロープウェイ 山頂売店 身延屋の「さくら団子」（くしきり団子）

苦死を切って幸運を招くとされる、山頂名物くしきり団子。白色の湯葉、緑色の草、黒色の竹炭に加え、桜の季節には、塩漬けにした桜の葉を混ぜ込んだ「さくら団子」がお目見えします。
ロープウェイから西谷に広がるピンクの絨毯を眺めた後は、この時期にしか味わえない、かわいらしいピンクのくし切りだんごに舌鼓。こしあんをたっぷり塗ってもらって、召し上がれ。

身延山観桜期の交通規制・シャトルバス運行について

身延山久遠寺では観桜期の交通渋滞緩和のため、交通規制が実施されます。
臨時駐車場（身延町総合文化会館）から、有料シャトルバスが運行されますので、そちらをご利用ください。
最新情報はこちらからご確認ください。

 

 

富士川の清流に沿って、桜街道を走る

中部横断自動車道の身延山ICと下部温泉早川ICを結ぶ県道9号線沿いには、桜並木が点在しています。とりわけJR塩之沢駅周辺のソメイヨシノは見事。身延線の電車とのコラボも楽しめる、人気スポットになっています。富士川の清流を背に桜並木を眺められるスポットもあるので、桜の季節は、高速道路を降り県道を走るのがおすすめです。

 

八重も、しだれも、ソメイヨシノも…。
咲き誇る多様な桜に、春を満喫。

富士川クラフトパークは、東京ドーム11個分の広大な敷地に、美術館や芝生広場、カヌー場などバラエティに富んだ遊び場が点在する人気の公園。1年を通して季節の花々を楽しめることでも知られます。 麗らかな春の日、数千本ともいわれる桜がそこかしこで咲き誇り、緑豊かな公園を美しく彩ります。多くの種類が植えられていて、色やカタチの違いを楽しめるのもこの公園ならでは。加えて、杏、レンギョウ、ピラカンサなども咲き競い、春の息吹に包まれます。 

 

町中が映えスポット。春の身延は、桜でいっぱい！

身延山を中心に、古くから数多くのしだれ桜が育まれてきた、身延の町。古木や名木も多く、町の木もしだれ桜とされています。
春ともなれば、町の至るところでしだれ桜やソメイヨシノが咲き乱れ、文字通りの桜の里に。久遠寺以外のお寺でも見事な桜を楽しめるので、のんびりと散策してみてはいかがでしょう。穴場や映えスポットが、発見できるかもしれません。

 

山里の温泉郷に春を告げる、川沿いの桜並木

およそ1300年前に発見され、日蓮聖人が心身を癒し、かの武田信玄や徳川家康も刀傷を治したと伝わる名湯、下部温泉。温泉郷の中心に位置する公園が、しもべリバーサイドパークです。
下部川に沿って続く桜並木は、お散歩に最適。パーク内には無料の足湯もあり、下部の名湯で散歩の疲れを癒すこともできます。