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身延山・信仰の道を訪ねて。

身延山・信仰の道を訪ねて。

 

豊かな自然と聖地の物語を感じる
神聖な空気に包まれた「奥之院参道東コース(表参道)」を歩く。

 

「奥之院参道東コース(表参道)」を歩く​標高1153mの身延山山頂・奥之院思親閣へのアクセスは、ロープウェイの他に、片道約5kmの「奥之院参道東コース(表参道)」と片道約8kmの「奥之院参道西コース(裏参道)」があります。ロープウェイを使えばわずか7分で山頂・奥之院に到着できますが、古くから残る参道には、「歩く」からこそ出会える風景や、歴史・文化を物語る史跡などが待っています。一歩一歩日蓮宗の聖地を歩くひとときは、きっと特別な時間に。 信仰の道を訪ねて、身延山の奥深い魅力に出会うトレッキングコースをご紹介します。

 

奥之院参道東コース(表参道)

 

斜行エレベーター

「せいしん駐車場」から久遠寺・本堂を結ぶ「斜行エレベーター」を使えば、七面山の眺めを楽しみながら、本堂横まで約2分で到着することができます。エレベーターを降りてすぐ目の前にそびえる五重塔の姿も感動的。これから始まるトレッキングには、どんな発見が待っているのだろう…と期待が高まっていきます。

 

身延山久遠寺

日蓮宗総本山・身延山久遠寺。その歴史は鎌倉時代にはじまりました。750年もの長い歴史を紡いできた久遠寺はいつの時代も人々の厚い信仰を集め、今もなお日々多くの参詣者が訪れています。
奥之院参道を歩き始める前に、まず今日の安全登山を祈りました。手水舎で手と口を清め、荘厳な雰囲気が漂う本堂の前に佇むと、心が静かになっていくのを感じます。本堂は日蓮聖人700遠忌の主要記念事業として1985年に再建された久遠寺最大の建造物で、天井には加山又造画伯による「墨龍」が描かれていることでも知られています。お参りをして気持ちを整え、いよいよ本堂裏から奥之院参道(東コース)に入っていきます。ここから奥之院思親閣までは、片道約2時間30分の道のりです。

身延山久遠寺イメージ

 

本地堂

本地堂イメージ​歩き始めて間もなく、歴史を感じさせる建造物が見えてきます。「本地堂」は、上行菩薩をお祀りしています。宝永7年(1710)に創建され、文政7年(1824)に焼失しましたが嘉永5年(1852)に再建されて現在に至ります。本地堂からは、久遠寺の本堂・祖師堂の屋根越しに五重塔を眺めることができます。

 

十如坊(鬼子母神堂)

羅刹堂とも呼ばれ、鬼子母神、十羅刹女をお祀りしています。十如坊から石段を登った奥にあるお堂は身延山最古の材料が使われているといわれ、周囲の自然に溶け込むような佇まいは、落ち着きある風情と共に長い歴史の重みを感じさせてくれます。

 

丈六堂

丈六堂イメージ​丈六堂は寛永20年(1643)に、徳川家康の側室お万の方(養珠院)が、一丈六尺の釈尊像を寄進したことを機に建立され、寛文4年(1664)に現在の地に移されました。堂内には丈六釈尊像と千体仏が安置されていて、金色に輝く釈尊像は息をのむほどの迫力で見応えがあります。

 

大光坊

奥之院参道東コースは、奥之院思親閣を五十丁とし、一丁ごとに道標が立てられて、道のりの目安になっています。大光坊は二十五丁にあたり、奥之院までの中間地点。ここから先は山道となり斜度も増していきます。境内には徳川家光の三男・綱重が子孫繁栄の祈願所として建立した三光堂をはじめ、大黒堂、相輪塔、釈尊座像があります。

 

お水屋

日蓮聖人の喉の渇きを潤すために、弟子の日朗上人が山頂からこの地まで下り、清水を汲んで日蓮聖人に給仕したといわれています。清水を汲んだとされる日朗上人井戸と、水屋堂(法明坊)があります。ここまで来たら、山頂まであと少し。

 

奥之院思親閣

奥之院思親閣は身延山の山頂(標高1153m)にあります。日蓮聖人は身延山で過ごされた9年間、幾度となく道なき道を山頂まで登り、遥か房州小湊のご両親を追慕されたといいます。思親閣の境内には、日蓮聖人がご両親や恩師への感謝、国の平和を祈ってお手植えされたと伝わる杉の巨木が4本残っています。樹齢750年を超える杉を見上げていると、日蓮聖人の想いが伝わってくるような感動に包まれます。

奥之院思親閣イメージ

 

身延山ロープウェイ

久遠寺と山頂の奥之院を片道約7分で結ぶ身延山ロープウェイの全長は1665m。高低差は関東一の763mもあります。身延山トレッキングも片道はロープウェイを利用すれば、挑戦しやすくなります。ロープウェイからは、身延の町並み、富士川の流れ、富士山をはじめとする山々、さらに気象条件がよければ遥か駿河湾まで望むことができます。特に10月下旬から11月中旬にかけての紅葉の美しさは格別。四季折々の絶景が待つロープウェイの空中散歩は、身延山の楽しみのひとつです。

身延山ロープウェイイメージ

 

雄大な景色が一望できる3つの展望台

 

南側展望台

山頂にある南、東、北の3つの展望台の中で、南側展望台はもっとも視界の広がりが感じられ、大きな景色を楽しむことができます。蛇行する富士川の流れが一望でき、冬の空気が澄んでいる日は、駿河湾まで見えることもあります。木々に囲まれた道をずっと登って来た後に眺める大展望の爽快感は格別です。

 

北側展望台

北側展望台からは、七面山、南アルプス、八ヶ岳連峰、奥秩父山系など、雄大な山々の大パノラマが広がり、早川渓谷や甲府盆地も望むことができます。躍動感ある夏の風景の素晴らしさはもちろん、標高日本第2位の北岳をはじめとする名峰が雪を頂く冬景色も圧巻。四季折々の山岳風景が感動を呼びます。

 

東側展望台

ロープウェイの山頂・奥之院駅から1番近い東側展望台は富士山の眺望が素晴らしく、春と秋の数日間は、富士山頂から朝日が昇る「ダイヤモンド富士」が見られるスポットとしても人気です。天子山塊から駿河湾へと続く眺望もスケール感があります。山頂売店の名物「みのぶだんご」は串を切って提供されるため、別名「串(苦死)切りだんご」と呼ばれ、幸を呼び込む縁起の良いおだんごとして親しまれています。

 

 

もうひとつの参道「奥之院参道西コース(裏参道)」をご紹介!

もうひとつの参道「奥之院参道西コース(裏参道)」をご紹介!

 

奥之院参道西コースは、日蓮聖人御廟所を起点として、妙石坊、松樹庵、千本杉、追分感井坊を経て身延山山頂・奥之院へと至る片道約8kmの道のりです。豊かな自然が息づく西コースは日蓮聖人ゆかりのスポットなど見どころも多く、大自然を満喫しながら歴史とふれあう山歩きを楽しむことができます。

 

奥之院参道西コース 松樹庵と千本杉

 

松樹庵イメージ

松樹庵 宝永元年(1704)に開創された松樹庵は、日蓮聖人が奥之院登詣の途中で、松の木に袈裟をかけたと伝えられている場所です。 松樹庵からは久遠寺の境内と門前町が一望でき、紅葉の名所としても知られています。

 

千本杉イメージ

「身延山の千本杉」と呼ばれる面積0.8ヘクタールの杉林には、樹齢250年を超える杉が約260本並んでいます。中には幹囲が5mを超える巨木もあり、東洋一ともいわれる美しい杉林の風景は神々しさを感じさせます。

 

身延山トレッキングを楽しもう!

身延山トレッキングイメージ

身延山はロープウェイを使えば、登りか下りのどちらか片道だけのトレッキングが可能なので、自分に合った楽しみ方を選ぶことができます。久遠寺本堂を中心に見どころが多い身延山ですが、賑わいを離れ奥之院参道に入って行くと、山全体が祈りの場であることが実感できます。木漏れ日が揺れる道を一歩一歩歩いていると、何百年も前から人々がそれぞれの想いを胸にここを歩いていた歴史が感じられます。歩くからこそ体感できる祈りの道の魅力を探しに、トレッキングに出かけてみませんか? トレッキングの際の安全対策として町内2か所《(1)みのぶ観光案内所(本栖湖展望公園内案内所)(2)身延山観光協会事務所(身延山三門前案内所)》で、「熊鈴」を無償でレンタルしています。安全確保にお役立てください。

 

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