本栖湖アクティビティ
美しい本栖ブルーに輝く神秘の湖
世界遺産富士山の構成資産にして、富士五湖の一つに数えられる本栖湖は、日本有数の観光地でありながら、あるがままの大自然が今なお残る「神秘の湖」。正面に構えた雄大な富士山と周囲の自然が織り成す風景は、刻一刻と姿を変え、訪れる人を魅了します。なかでも天気の良い日は格別。日本屈指の深さと透明度を誇る湖水が「本栖ブルー」に輝くさまは、まるで、燃える情熱を秘めて静かに輝くサファイアのよう。奥に控える優美な富士山と相まって、心揺さぶる美しい風景を描き出します。
絶景の宝庫ともいえる本栖湖のもう一つの顔が、富士五湖随一のアクティビティスポット。キャンプをはじめ、SUP、ウインドサーフィン、カヌー＆カヤックといったウォータースポーツ、周辺の山々へのトレッキング、さらには、湖畔を巡るサイクリングやランニングまで、バラエティに富んだ遊びが楽しめます。
澄んだ空気、清らかな水、そして富士山。大自然の息吹を感じながら最高のシチュエーションで過ごす休日は、開放感にあふれていて、心も体も癒してくれます。
人も子どもも夢中になれる、水上アクティビティの新定番
SUP（スタンドアップパドルボード）は、20年程前にハワイで始まった、サーフボードよりひと回り大きな板に立ち乗りし、パドルを漕いで移動するアクティビティ。安定感があり、初心者でも短時間の練習で乗りこなすことができます。
透明度が高く水がきれいな本栖湖は、最高のSUPゲレンデ。湖上を歩いているかのような不思議な感覚を味わいながら自由に動き回れば、爽快な気分になること間違いなし。湖の真ん中で、ボードの上に座って周囲の景色を楽しんだり、ボードの上に寝転んで空を見上げたりして、非日常を楽しむのも素敵です。
もっと楽しみたいという人には、スクールがおすすめです。少し練習するだけで逆立ちやジャンプ、旋回などのちょっとした技も会得できるので、仲間と鬼ごっこやぶつけ合いをして遊んだり、ボードの上でヨガをしたりと、楽しみ方が広がります。
大自然と一体になれる、絶景湖畔キャンプ
手つかずの大自然が広がる本栖湖畔は、絶好のキャンプスポット。周辺にはバラエティに富んだキャンプ場がいくつもあり、好みのスタイルでアウトドアライフが楽しめます。
富士山を正面に眺めながらキャンプができるのは、本栖湖ならではの醍醐味。水際にテントを張れば、思う存分アクティビティに興じることができますし、空と湖と富士山が描き出す刻一刻と変わりゆく風景をぼんやり眺めて過ごすのも、ここでしか味わえない楽しみです。
一方、大自然の息吹を全身で感じられるのは、森の中にあるキャンプ場。きらめく木漏れ日、風に揺れる木々のざわめき、ときおり聞こえてくる動物の鳴き声…。生命力に満ちた森の中で過ごせば、疲れた心も癒されていきます。
更けゆく夜もまた素敵です。辺りが漆黒の闇に包まれるなか、空に瞬く無数の星。月明りが富士山のシルエットを浮かび上がらせる幻想的な風景も楽しめます。
千円札の富士山トレッキング
富士山と聞いて、思い浮かべる人も多いであろう千円札の裏側に印刷された逆さ富士の絵。この富士山は、富士山に魅せられ、生涯に40万枚もの富士山の写真を撮影したという写真家 岡田紅陽（1875-1972）が、1932年5月に、本栖湖付近にある中ノ倉峠から撮影した「湖畔の春」という作品をもとに描かれたものです。湖畔からもよく似た富士山を見ることができますが、撮影地の中ノ倉峠まで足を延ばせば、今も90年前とほんど変わらない風景を眺めることができます。
中ノ倉峠への登山口は、本栖湖畔を走る県道709号線沿いにある公衆トイレの、すぐ隣にあります。頂上までは約30分。ジグザグの登山道は整備されていて歩きやすく、登山初心者やお子さんでも大丈夫。また、頂上には広いデッキと階段状のベンチがある展望台があり、ゆっくりと眺望を楽しむことができます。運が良ければ、千円札と同じ「逆さ富士」に出会えるかもしれません。
ところで、逆さ富士は、雲も風もなく、湖面に波が立っていないときに浮かび上がりやすいとされます。気温が低い時期、早朝から午前中にかけて比較的条件が整いやすいので、「ぜひ見たい」という方は、挑戦してみてはいかがですか？
富士山を眺めながら悠々と行く湖上散歩
カヌー＆カヤックは、どこまでも澄んだ本栖湖の水をすぐ近くに感じられる、癒しのアクティビティ。船体が安定していて漕ぎやすく、楽に進んでいけるので、初心者や家族連れも気軽に楽しむことができます。
おすすめは、パドルで水を漕ぎながら自分のリズムで湖上を自由に動き回る湖上散歩。大切な人と、きらきら光る湖面をゆっくりとクルージングしたり、岸に上陸してお茶やお弁当を楽しんだり…。夜明け前の誰もいない湖に漕ぎ出し朝焼けの富士山を眺めるなんていう、ロマンティックなひとときもステキです。
ウインドサーフィンのメッカで風になる
ウインドサーフィンは、風を受けて水上を滑走するウォータースポーツ。オリンピック種目にもなっています。ヨットのようにゆったりとクルージングするだけでなく、練習することで時速50km以上の速度で滑走したり、帆を巧みに操ってジャンプや旋回をしたりと、楽しみ方も広がります。
本栖湖は、別名「風の湖」とも呼ばれるウインドサーフィンのメッカ。トッププロも練習に訪れます。夏場の午後は特に良い風が吹くので、チャレンジしてみてはいかがですか？