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下部温泉郷

下部温泉郷メインビジュアル

およそ1300年前に発見され、大切にされてきた下部温泉

豊かな自然のなか、大きく湾曲して流れる下部川に沿って広がる下部温泉郷。昭和レトロな風情漂う山間の静かな温泉街は、立ち並ぶホテルや旅館の合間に病院や整骨院の看板が顔を出す、湯治場ならではの佇まい。屈託のない笑顔と心尽くしのもてなしで、訪れる人を温かく包み込む、素朴な人柄も魅力です。

泉質の良さで知られ、日本の名湯100選にも選ばれている下部温泉には、3種類の源泉があります。ひとつは、信玄の隠し湯ともいわれる古くからの「鉱泉」。湯治に最も良いとされている30~32℃の低温泉で、ゆっくりと浸かることで体の芯から温まり、隅々まで血管が広がって、全身の細胞が活性化されると同時に、精神的にもリラックスできると言われます。ふたつめは、51度の「奥の湯高温源泉」。令和5年4月にオープンした「ヘルシースパ サンロード しもべの湯」でも日帰り入浴が楽しめます。そして3つめが、一部ホテルで提供されている「硫黄泉」。同じ地域に3種類の源泉が湧出しているのは非常に珍しく、不思議なパワーが感じられます。

 

下部温泉郷の街並み

下部温泉の起源は古く、奈良時代中期には、甲斐の国主藤原正信公が療養に訪れたとの記録が残ります。鎌倉時代には、身延山久遠寺の開祖日蓮聖人も、湯治に訪れたのだとか。その後は武田信虎の公認湯となり、川中島の合戦で傷ついた信玄をはじめ多くの武将が湯に浸かり刀傷を癒したとも、武田家滅亡後は徳川家康が入浴したとも伝えられています。
医学が発達した今日も、病後、術後の療養や、ケガややけど痕の治療のため、優れたお湯の効能を求める人は多く、最近は心の疲れを癒しに訪れる人も増えています。

湯治イメージ湯治におすすめの入浴法

ゆっくりと浸るだけで、副交感神経の働きが活発になってリラックスできたり、新陳代謝が高まり細胞が活性化されたりと、心身に良い影響を与えてくれる古くからの低温泉。高温の「奥の湯高温源泉」と交代浴をすることで、さらにその効果が高まります。

浴室に入ったら、まずはシャワーで体を洗い、低温泉に10~20分程度ゆっくりと浸かります。その後、高温泉で2~3分温まり、再度低温泉で10~20分浸かる。これを3~4回繰り返し、最後はサッと低温泉に浸かってそのまま上がるのがおすすめの入浴法です。

1回の入浴にかける時間は、約1時間。これを1日に数回繰り返すと、さらに癒し効果が高まるとされています。ぜひお試しください。

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